日経ビジネススクールと早稲田大学ビジネススクール(WBS)と共同で開講されている「MBA Essentials 2016<アドバンスコース>」。 その中で“ダイバーシティマネジメント”をテーマとした第4回の講座が開講されており、 早稲田大学 大学院経営管理研究科(ビジネススクール)教授の川本裕子先生からの国際的な視野やアカデミックな観点からもダイバーシティ経営が学べるスペシャルな講座が、土曜日と平日早朝に開講されています。 http://school.nikkei.co.jp/special/mba2016w10/index.html その中で、第2回のインスピレーショントークとして「女性が活躍する組織とイノベーションを生み出すダイバーシティマネジメント」をテーマに弊社代表の猪熊が講演をさせて頂きました。
朝7:15〜8:30という会社の始業時間前に、ダイバーシティマネジメントを学びたいという、とても意識が高い皆様が集まり、とても前向きな学びの場となっています。 ダイバーシティマネジメントや女性活躍をテーマに講演や研修、コンサルティングなどをさせて頂くことが増えましたが、私自身は経営学を学んでいたわけではないので、自分自身の想いの起源としては心理学や女性たち一人ひとりに対する想いを発端にしています。 目の前の一対一で出逢う女性たちが抱えている悩みや葛藤、もどかしさ。 出逢ってきた女性たちが、泣いているのを見てきた経験。そういう女性たちに何千人とお逢いする機会があったこと。 「悩んでいる女性たちの力に少しでもなりたい」と思ったのが最初のきっかけでした。 だからこそ、“リアルな女性たちの代弁者であること”、 そしてその声をきちんと経営や企業戦略に結び付く言葉や体系に変換し、“通訳のような役割を果たすこと”もずっと大切にしています。
一方で女性活躍やダイバーシティマネージメントを社会全体で進めていく時、 草の根運動的に、いろんな人がいろんな場所でその重要性や意義を語っていくことが必要だと感じています。 女性たちにはよく、 「声を失わないで、パイオニア(開拓者)になる勇気を持って下さい。 もし自分のために変化を起こすことが難しければ、新しい道を切りひらくことがその後に続く、同じような悩みを持っている女性たちのためになるのだと信じて、小さなアクションから始めてください。」 とお伝えしています。 意識の高い場でモチベートされても、職場に戻ると声を失ってしまう女性たちも多くいます。 まずは、自分たちの周りから一歩ずつ、そして一人ずつ、小さな変化を起こしていくことが重要。 その時に、ひとりきりだと思わないように、今回の講座のように同じような目的を持ってアクションを起こしている同志達との出会いや情報交換、学びの機会も大切なのだと思います。 女性たちの活躍は「意識」×「実力」×「環境」が3本柱で整っていく必要があるので、女性たち一人ひとりの意識だけでなく、企業や社会全体としてその重要性に気付くこと、 また私たちのような第三者が、企業や行政や政府に対して働きかけたり、経営者のネットワークの中でその意義や重要性に気付いてもらうことも大切です。 MBA Essentials 2016<アドバンスコース>ダイバーシティマネジメントの講座はあと2回。 次回以降は株式会社TM Futureの竹内さんがファシリテーションされるワークショップなどを通して、さらにダイバーシティへの理解や、それぞれの課題意識について深く考える時間になると思いますので、とても楽しみにしています!