【経済産業省 中国経済産業局主催/広島県・広島市共催の“多様な社員が活躍する組織を創るダイバーシティ経営セミナー”】
定員120名のキャパシティを告知を始める前にあっという間に超えてしまい、満員御礼になってしまった今回のセミナー。 「女性が活躍する組織とイノベーションを生み出すダイバーシティ経営」というテーマで、 (株)ナチュラリンク 代表取締役 高野さんと、(一社)at Will Work 代表理事の藤本さん、日本政策金融公庫 中国ブロック女性活躍推進専任者の岸口さんというお三方と一緒に、トークセッションで登壇させて頂き、私はファシリテーターを務めさせて頂きました。 私たちのトークセッションの前に、基調講演として 「日本でいちばん大切にしたい会社」の著者でもある、法政大学大学院 政策創造研究科の坂本光司教授から、『社員を”幸せ”にする企業経営』についてお話がありました。 (この本は以前から存じ上げていたので、お話が聞けて嬉しかった!)
<いい企業>というのは ①業績軸ではなく”幸福軸”に基づく経営 ②関係者が自分たちは大切にされていると実感する経営 と、坂本先生がおっしゃっていましたが、 「社員の幸せを追い求めれば必ず業績があがる(業績を求めれば業績が逃げる)」 という言葉には、先生の強い想いがこもっているように感じました。 私たちのパネルディスカッションのパートでは、下記の2点をゴールに置きました。 ①女性活躍やダイバーシティ経営が企業にもたらす効力の示唆 ②実態経営に直接反映できる実現可能なアイデアのヒント 女性活躍もダイバーシティ経営も”理論”だけをお話しても、 特に中小企業において、なかなか日々のリアルな経営現場の中で、それを実現していくことが難しい。 意識改革や構造改革には、 「どうしてそう在るべきなのか」という共通理解がないという壁も、 「分かっているけどできない」という実現の壁も、 その両方の壁に直面することがよくあるからです。
パネルディスカッションでは、最初にインプットセミナーとして 「なぜ、いま女性活躍推進なのか?」「企業の成長に寄り添うダイバーシティ経営」という2つのテーマで、このテーマの全体像と、問題解決の大きな方向性を示しつつ、 トークセッションでよりリアルな事例や組織現場で起きることを様々な角度でお話させて頂くという構成にしました。
今回のパネルディスカッションで、女性活躍推進やダイバーシティ経営がもたらす「企業にとっての意味」をこうまとめさせて頂きました。 ●「変化を恐れない強い組織を作る」こと。 やったことがないことは誰でも怖いし、反発がない方が摩擦は起こらない。 でもそのままでは、大変革時代の未来において本当に企業が生き残れるか。 ●優秀な人材を確保するというのは、重要な企業戦略。 「子育てや介護や健康の事情などで仕事を中心に暮らせない優秀な人材」を逃してしまっては、企業の競争力が落ちる。 ●多様性の理解=「人間への理解」を深めること。異質な他者との相互理解。 異なる人が混ざり合った時に、新しい価値を生み出したり、イノベーションを起こすチームや組織をいかに創るか。「当たり前」を疑うことができるか。「自分が良ければ良い」ではなく、全体にとって最善という方向に一人ひとりの意識を向けていくことができるか。 広島に向かう飛行機の中でたまたま見た、 「道なき道を行き、道を創れ」という言葉が、胸に響いた今回のテーマ。 ご参加頂いた皆様、関係者の皆様、素晴らしい機会を頂きありがとうございました!